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第1話「ふしぎな訪問者」

放映日:1979年2月9日
舞台:南フランスののどかな田舎町
花言葉;赤いバーベナ「一致協力」

南フランス。
花と緑あふれるのどかな田舎町に、ある日、人間の言葉を話す茶色の犬(ヌーボ)と白いネコ(キャトー)があらわれた。

ネコに突然「花の子を知りませんか?」と話しかけられたものだから、外に椅子を出して気持ちよく居眠りをしていたおばあさんはびっくり仰天。静かな町は大騒ぎとなってしまう。

二匹は人々に取り囲まれ、たまらず逃げ出す。町の人々に追われるうち、二匹は離ればなれになってしまった。

ヌーボは草原で途方に暮れていた。
そこへ、上から猛スピードで芝ソリが迫ってきた!

あぶないっ!
 
危機一髪、ヌーボをかわしたものの、青い帽子の少年(!?)は、勢い余って頭から水たまりに突っ込み、どろだらけになってしまった。

照れくさそうに帽子を取ったのは・・・なんと女の子。
ヌーボは思わず「女の子だ!」と声をあげる。彼女こそ、本編の主人公「ルンルン・フラワー」。
ルンルンは言葉を話す犬を気味悪がるどころか、空腹を見て取って、自分の家に誘った。

一方、キャトーも丘の上で途方に暮れていた。
「花の子」を捜す手がかりとして、最後の1本になったタンポポの綿毛・・・「最後の手段」と念じつつ、ふーっと吹き飛ばした。すると・・・

綿毛はふわふわとある家の屋根の風見鶏に止まり、光を放ったのだ!
「あの家に花の子がいる」と、キャトーが向ったのは、ルンルンの家だった。

ルンルンは幼いころに両親をなくし、花屋を営む心優しい祖父母とともに暮らしている。
今日は12歳の誕生日。ちゃっかりヌーボも加わって、誕生日のパーティーの真っ最中だった。

「ついに花の子をみつけたぞ!」キャトーとヌーボはめでたく再会。
そして、花の精の血を引くルンルンに、「七色の花捜し」を頼み込んだ。

かつて人間と花の精は、地球で仲良く暮らしていた。しかし次第に人間が傲慢になり、花の精達は虹色の雲の彼方の「フラワーヌ星」に移り住むことにした。
しかし、なかには人間と結婚し、そのまま地球に残るものもいたため、現在まで「花の精の血」を受け継いだ「花の子」が地球に存在しているのだ。

「七色の花」は、フラワーヌ星の王の象徴とされ、戴冠式になくてはならない花。次期国王への王位継承を控え、「七色の花」の必要にせまられていた。

しかも、その花は「花の子」にしか探し出すことができない。
ヌーボとキャトーは、「七色の花捜し」をしてもらう花の子を見つけ出すためにフラワーヌ星からやってきた使者だった。

ルンルンは旅立ちをうながされるが、祖父母のことを案じる。
しかし祖父は孫娘が花の子であることを確信し「七色の花を見つけた者は幸せになるという。行っておいで」と、彼女の背中を押すように暖かい言葉をかける。祖母も優しく微笑む。

ルンルンはヌーボが首から下げていた小袋から出された「花の鍵」を受け取る。

その様子を窓からのぞき見ていたのは、タヌキ風の男・ヤボーキ。そして冷たい印象の女性・トゲニシア。
フラワーヌ星の女王の座をねらうトゲトゲ花の精・トゲニシアとともに「七色の花」を横取りしようとたくらんでいるのだ。

翌日、いよいよ出発。
しかし汽車がなかなか動かない。線路の上に咲いているスミレを撮影している若い男性カメラマンがいた。彼は撮影後、列車につぶされないようにスミレを線路脇に移植する。

列車が動き出してほどなく、ルンルンは車窓から燃えている家を発見。列車を急停車させ、消し止めようと他の乗客を説得する。しかし、乗り合わせたヤボーキは「時間の無駄だ」と取り合わず、他の客も扇動する。
たまらずルンルンは一人で列車を飛び降り、燃える家へと駆け出す。間髪入れずにその後を追ったのは、さっきの青年カメラマンだった。
そんな二人をよそに、列車は走り去ってしまった。

燃えていたのは、花を栽培している若夫婦の家だった。中には、まだ子どもが取り残されていると聞いたカメラマンは頭から水をかぶって、火の中に飛び込む。そのとき、ヌーボとキャトーがルンルンに「花の鍵を開いて、光を花にあてるんだ!」と命じる。

白いチューリップを使って変身したのは、銀色に輝く耐火服。
見事ルンルンは、煙に巻かれかけていたカメラマンと子どもを救い出す。

すると、一度走り去った列車が戻ってきた。
良心の呵責を感じた乗客達が、消火を手伝いに戻ってきたのだ。

次々とバケツリレーで水がかけられ、火は消し止められた。

乗客達はルンルンのおかげで良いことができたと満足そうに旅路に戻る。

新しく改良した花の種が燃えてしまったと少し肩を落とす夫婦に、カメラマンは「みんなの心の中に美しい花が咲いたじゃありませんか」と、赤いバーベナの種を手渡すのだった。


《管理人が斬る! この回の見どころ》
記念すべき第一回目。キャラクターと設定の説明、花捜しへの旅立ちがテンポ良く無理なく描かれている。花の精たちと人間との関わりは、ナレーションで処理されている。
キャラクターデザインを担当した姫野美智さんが作画監督を担当した唯一の回。誕生パーティーのシーンでは、輝くばかりのルンルンの美少女ぶりが目を引く。
危険を顧みず燃えている家の中に飛び込んだあげく、煙に巻かれるセルジュにはちょっと「?」。

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