第2話「春の嵐が呼んだ夢」
放映日:1979年2月16日
舞台:南フランスのある街
花言葉;あざみ「独立」
ゲストキャラ:ジョゼ(画家を夢見る青年) ジョゼの父(農夫)
「七色の花捜し」の旅をはじめたルンルン一行。
南フランスのある街にやってきた。
彼女はバスを珍しがって乗ろうとするが、街のチンピラにぶつかられ、運悪くカバンとサイフを盗まれてしまう。
ルンルンは花の鍵を使って大道芸人に変身し、ヌーボに逆立ちの芸をさせて、市場で小銭を稼ぎはじめる。
そんな彼らの姿を見て、野菜売りの青年「ジョゼ」は、ヌーボの姿をスケッチし始めた。
人も集まり、順調にお金も集まり始めたが、またまたここを仕切るヤクザ「ブーランジュ一家」の手下に難癖をつけられて、市場を逃げ回ることに・・・。
そんなルンルンたちに声をかけたのがジョゼ。トラックにのせてもらい、ジョゼの家に居候することになる。
ジョゼは農場を営む家の一人息子。画家になることを夢見ているが、裸一貫で農地を切り開いてきた苦労人の父は、息子の夢を認めず、怠け者呼ばわりしている。
その夜、ルンルンは屋根裏部屋で油絵を描いているジョゼを見つける。ルンルンは、ジョゼになぜ絵の道に進まないのかをたすねる。ジョゼはパリで絵の勉強をしたいのだが、父が反対している上、自分が出ていけば母に苦労がかかると、躊躇していた。ルンルンはぞんなジョゼを、なんとか助けたいと思うのだった。
翌朝、ルンルンは止めてもらったお礼にと、牛の乳搾りに取り組む。
しかし、赤いオーバーオールだったため、興奮した牛に追いかけられ、絶体絶命!
「ルンルン、その服の色だ!」と声をかけたのは、謎のカメラマン。花の鍵で、水色のドレスに変身し、ほっと安心。再び農場の畑仕事を手伝うルンルンだった。
そんな彼女の姿を苦々しく見ていたのは、トゲニシアとヤボーキ。カバンを盗まれたため、旅立たないことをいらだち、ヤボーキは、ルンルンのカバンを盗んだチンピラの所へ乗り込み、はからずもしっぽを見せてしまったことが幸いして、カバンを取り返す。
夕方になり、畑から帰ってきたルンルンは、ジョゼの父が庭の梅の木にを眺めているのに気づき、足を止める。梅のつぼみは膨らんでいた。
その木はジョゼの父が、この農場に来た時に植えたもので、木の成長を自分の足跡と重ね合わせていたのだ。父は、梅の花が咲き誇るように息子にも農場を広げて欲しいと願っていた。
畑仕事の方が絵を描くことより大切であるとルンルンに話す父。しかしルンルンは、自分で比べてから決めたいと言った。
夜、暖炉の前でくつろぐジョゼたちのところへ、ルンルンがキャンバスとイーゼルを抱えて入ってきた。あっけに取られているジョゼたちをよそに、ルンルンはキャンバスをイーゼルに供えるとジョゼの父をスケッチしはじめる。父は怒ってキャンバスをたたき割るが、ルンルンはジョゼの絵を見せ、「畑を耕すことも、絵を描くこともどちらも大切だ」と、ジョゼの絵に対する情熱をわかってもらおうとする。
そこへ警官に変身したヤボーキがやってきた。ヤボーキはルンルンに盗まれたカバンとサイフを渡すと、花探しの旅を催促する耳打ちして、帰って行く。ルンルンは七色の花の事を思い出すが、ジョゼたちにもう少し留まるよう説得される。
外は嵐が近づいていた。風は激しくなり、やがて雷鳴も聞こえてきた。
ジョゼと父の対立に思い悩むルンルンだったが、ヌーボとキャトーにこう言われる。
「俺たちがどうすることもできないよ」
「自分たちのことは自分たちで解決すべきだよ」
みんなそれぞれの夢を持ち、自分にも七色の花を探す夢があることに気づいたルンルンは雷雨の中、旅立とうとする。
それに気づいたジョゼは、彼女を止めようと外に飛び出し、ジョゼの両親も加わりルンルンを引きとめようとしますが、ルンルンたちは激しくなる雷雨の中に感謝の言葉を残して旅立っていく。
ルンルンの姿を見て、ジョゼは決心し、父に絵の勉強をするため家を出てパリに行くことを告げる。
嵐の中、ジョゼは父に絵に対する情熱をぶつけ、詰め寄る。父を乗り越えようとする息子の戦いが嵐の中で展開される。
父は怒りをあらわにして、拳を振り上げる。目をつぶり、歯を食いしばって父の拳を受けようとするジョゼ。思わず目をそむける母・・・。
しかし、次の瞬間、父の拳は納屋の扉にぶつけられていた。一家は嵐の中で立ち尽くす。
翌朝、嵐は過ぎ去った。
ルンルンたちは雨宿りをしていた木の下でジョゼ一家のことを考えていたが、夢を再確認し、旅立つ。
農場ではジョゼが仕事の準備をしている傍らで、父と母が、花を咲かせた梅の木を見上げていた。
父は自分の夢だけを息子に強要していたことを思い、母にジョゼにも夢を見させようと言う。母は、父にもジョゼにも、それぞれの夢を持ち一所懸命に生きて欲しいと願っている。
父は、親子が理解しあえるきっかけを作ってくれたルンルンに感謝する。そこへ青年カメラマンが現れ、この日の思い出にと花の種を渡し、去っていく。
やがて咲いた花はあざみの花。
ジョゼの父と母は、その花を見るたびに、ルンルンやパリへ立ったジョゼの頑張る姿を思い浮かべるのだった。
《管理人が斬る! この回の見どころ》
町のバスを珍しがるルンルンが可愛い。
早くも2度の変身があって、花の鍵が大活躍。
ジョゼの父は星一徹ばりの迫力。柴田秀勝氏の名演が光る。
父を乗り越える息子の葛藤が、嵐と重ね合わされることで緊迫した効果を上げている。
