第11話「友情の闘牛士」
放映日:1979年4月27日
舞台:スペイン、セビリア
花言葉:わすれなぐさ「真実の友情」
スペイン、セビリアにやってきたルンルン一行。
ルンルンは、路上でフラメンコを情熱的に踊るダンサーを、見物の人だかりに混じってうっとりと見つめている。
一方、相変わらず一行に張り付いているトゲニシアとヤボーキ。トゲニシアは、花の鍵を使えば自分もフラメンコの華麗な衣装を着ることができると考え、ヤボーキにルンルンから花の鍵を盗むよう命令する。
ルンルンはヌーボとキャトーの働きで事なきを得るが、そのとき、人垣の間にセルジュの姿を見つける。
「セルジュさん!」セルジュに心惹かれ始めているルンルンは、夢中でセルジュを追いかけ始める。
熱に浮かされたようなルンルンの様子を見て、何事かたくらむトゲニシアとヤボーキ。
見つけてはまた見失うセルジュの後ろ姿。ルンルンは我を忘れて追いかける。
そんな彼女をヌーボとキャトーはたしなめ、三人の出会いを思い出させ、七色の花捜しをするように説得するが、ルンルンは「友だちならあたしの自由にさせてよ! 花の子は私の他にもいるでしょ!花捜しは別の花の子とすればいい」と言い放つ。ついに口論となり、ルンルンとヌーボ・キャトーは別々に行動することになってしまった。
その様子を物陰から見ていたトゲニシアとヤボーキ。ヤボーキはセルジュに変身していた!
まんまとルンルンたちを仲違いさせたのだ。「ルンルンたちの結びつきなんてあんなものよ」と笑うトゲニシア。
「ルンルンを花捜しに選んだのは間違いだったかなぁ」「これから別の花の子を探すのは大変だ」と困惑するヌーボとキャトーの所へ、ヤボーキがやってきた。
ヤボーキは「トゲニシアにくびにされたので、仲間に入れて欲しい」と二人に近づく。そして、ルンルン以外の「花の子」を見つけたというのだ。七色の花捜しは、その「新しい花の子」としたらいいと、ヤボーキは二人を闘牛場に連れて行く。
闘牛場の観客席には、フラメンコの衣装をまとった後ろ姿の女性がいた。振り返ると・・・それはトゲニシアだった。自分に仕えるよう命じられるヌーボとキャトーだったが、二人はきっぱりと断る。トゲニシアは、ヌーボとキャトーに牛をけしかけた。
猛々しい牛に追いかけられ、命からがら逃げ回るヌーボとキャトー! 絶対絶命・・・。
ヤボーキはトゲニシアの言いつけで、ルンルンから花の鍵を奪いに行く。
一方一人になったルンルンは、ヌーボとキャトーの存在の大切さに改めて気づき、故郷のおじいちゃん・おばあちゃんの姿を思い浮かべて寂しさにくれる。
そこへあれほど会いたかったセルジュが現れた。「良いブローチをしているね。見せてごらん」とセルジュに言われ、ルンルンが花の鍵を渡そうとしたそのとき・・・!
変装がとけて、現れたのはヤボーキだった。ルンルンが追いかけ回していたのは、ヤボーキが変装したセルジュの姿だった。ヤボーキは「確かにはじめは本物のセルジュだったよ、しかし後は俺様が変装していたのだ」とルンルンに告げ、ヌーボとキャトーが闘牛場にいることも話し、ルンルンから花の鍵を奪おうとする。
ルンルンはヤボーキをかわしながら闘牛場へたどりつく。
「二人ともつかれてるわ! あたしが牛を引きつける間に、逃げて!」と、ヌーボたちを助けようと、牛に立ち向かうルンルン。果敢に奮闘するが、はねとばされてしまう。
もはやこれまでかと思われた時、トゲニシアが投げた「ランカスターのバラ」を見つけたルンルンは、花の鍵で闘牛士に変身した。牛と必死に対峙するルンルン。
そこに本物のセルジュの声がした。「ルンルン、牛を中へ追い込むんだ!」
牛のゲートを開けていたのはセルジュ。ルンルンは牛をゲートの中に追い込むことに成功した。
「ごめんね」ヌーボとキャトーに謝るルンルン。「ぼくたちを助けに来てくれたじゃないか」と、三人は改めて友情の絆を確かめ合う。
セルジュはトゲニシアに、「君の負けだ」と、友情のすばらしさを説き、花の種を渡そうとする。
しかし、彼女は「なによ!こんなもの」と払い落としてしまった。風に舞ってセビリアの町に広がった種は、町じゅうにわすれなぐさの花を咲かせた。
《管理人が斬る! この回の見どころ》
数少ない、ゲストキャラ無しの回。
主要キャラ同士の関係性を深めるとともに、ルンルンのセルジュへの思慕が明確に打ち出され、今後の展開へとつなげる役割を果たしている。
「セルジュヤボーキ」の下りは、水島さんとはせさんが連係プレーで担当しており、なかなか見もの。
