第7話「ピレネーに咲く花」
放映日:1979年3月23日
舞台:フランスとスペインの国境地帯、バスク地方
花言葉:いろまつよいぐさ「静かな喜び」
ゲストキャラ:人嫌いの老人
フランスとスペインの国境地帯・バスク地方にやってきたルンルン一行。
この地方には、独特の文化を持つ「バスク人」が生活している。通りすがりのバスク人たちの民族衣装に惹かれたルンルンは、「私も着てみたいわ!」と、花の鍵を使って変身する。しかし、「花の鍵の力を無駄に使ってはいけないよ。誰かに見られていたら大変だ」とヌーボにたしなめられ、すぐに元の姿に戻る。
ヌーボの心配は的中。物陰から変身の様子をヤボーキが盗み見ていたのだ!彼は早速トゲニシアに報告。トゲニシアはルンルンたちを花粉風で吹き飛ばし、まんまと花の鍵を奪うことに成功する。
ルンルンたちは羊の放牧場に不時着。その周辺に羊を放牧していた老人の上に落ちてしまう。
近所の人が老人に手をかそうとするが、老人は「うるさい!」と手を振り払う。どうやら人間嫌いの変わり者のようだ。
花の鍵をトゲニシアに奪われてしまったことをルンルンは気に病むが、「とにかく七色の花を探すことが先だ」と、先に進むことにする。
近所の住民から、「スペインに不思議な花がある」と聞いたルンルンは、国境にまたがるピレネー山脈を越えようとするが、住民に止められる。山道は険しく、とても素人では越えられないという。道案内が必要なのだが、ピレネー越えについて一番詳しいのは、先ほどの偏屈そうな老人なのだ。
ルンルンたちは早速、周囲から変人扱いされている老人の家に行く。ピレネー越えの道案内を頼むが、全く反応はない。ルンルンは、「入れてくれるまで待つわ」と、家の外で待つことにした。
夜になり、雨が降りはじめた。なおも待ちつづけるルンルンを老人は家に入れ、食事を与えると、「ピレネー越えは無理だ」と、あきらめるように忠告するのだった。
トゲニシアは、ルンルンから奪った花の鍵で、レインコート姿に変身し、ヤボーキとともに老人の家のそばで夜を明かすことにする。
翌日、ルンルンは泊めてもらったお礼にと、家の掃除をし、老人のために朝食を作る。しかし老人は取り合わずに食事をひっくり返し、ルンルンを家から追い出してしまった。それでもルンルンはあきらめず、薪割りをしたり、老人の服にほころびをみつけてその繕いをしたりする。そのひたむきさに心が動いた老人は、ルンルンをピレネーに連れて行くことにし、登山服をルンルンに放り投げる。
トゲニシアも登山服に変身し、ルンルンたちの後を追ってピレネーを登りはじめた。
途中まで順調に進んだピレネー越えだったが、天候が急変し、吹雪に見まわれる。
老人の判断でテントの中で待機する一行。睡魔に襲われるルンルンを見て老人は、「眠ってはいけない」と、吹雪の中で咲くスノードロップを指さす。ルンルンは、かつておじいちゃんが話してくれたスノードロップの伝説を思いだし、寒さと睡魔に耐えるのだった。
一夜明け、吹雪は過ぎ去った。テントから出ると、そこにいたのはトゲニシアたち!ルンルンたちのテントのそばに雪穴を掘り、しぶとく夜を明かしていたのだ。
しかし次の瞬間、足を滑らせて、絶壁から落ちそうになってしまう。「これを返すから助けて!」と、トゲニシアは花の鍵を投げ返して、助けを求める。ルンルンはトゲニシアを助けるが、トゲニシアは礼を言うどころか捨てぜりふを残して、ほうほうの体で走り去る。
その姿を見て、老人は「助けてもらったのに礼も言わないなんて」と憤る。
遂にルンルンたちはピレネーを越えた。スペインに向け、旅立つルンルンを見送る老人はつぶやく。「あの子と別れることが、こんなに淋しいなんて・・・」
ルンルンの明るさに触れた老人は、人とのふれあいの温かさに気づいたのだ。そこにセルジュが現れ、老人に村人とのつき合いをすすめ、いろまつよいぐさの種を渡すのだった。
《管理人が斬る! この回の見どころ》
[「花の精の血を引くルンルンは・・・」ではじまるオープニングナレーションが入る、初めての回。担当はトゲニシア役の喜多道枝さんです。
厭世家の老人役はなんと永井一郎さん!ルンルンとの出会いで変化する老人の心の動きを見事に表現してくださっている。シーンを引き締めてくれる「声力」はさすがに名人芸。
