第9話「マジョルカ島の夕焼け」
放映日:1979年4月6日
舞台:地中海に浮かぶ島、マジョルカ島
花言葉:のぼりふじ「欲深い心」
ゲストキャラ:欲深いチンピラ2人組
ルンルン一行はスペイン・バレンシアの港町にやってきた。
街角で陶器店を見つけたルンルンは、花瓶を手に取り「おばあちゃんへのおみやげにしたら・・・」と道草をくう。そんなルンルンに、ヌーボとキャトーは「観光旅行をしているんじゃない」と、七色の花捜しを急かす。へそを曲げたルンルンは一人でさっさと歩き出すが、路地裏から声をかけられる。「何か捜し物をしているね・・・」
露地の奥にいたのは、ジプシー占いの老婆。水晶占いの不気味な占い師は「七色の花はマジョルカ島にある」と告げる。
実はその占い師は、トゲニシアが変装した姿だった。ヤボーキが仕入れてきた七色の花情報にのっとり、ルンルンたちをマジョルカ島に渡らせるため、手の込んだ策をしかけたのだ。ルンルンたちが去った後、「こんなことをさせて!」と、トゲニシアは水晶を放り投げる。
そうとはつゆ知らず、ルンルン一行はマジョルカ島行きの船を捜しに港へ。そこに声をかけてきたのは、何やら怪しげな二人組の男。ルンルンはヌーボとキャトーの注意も聞かず、マジョルカ島へ行くという男たちの船に乗り込む。
案の定、男たちはトゲニシアとグルだった。モーターボートで追走してきたトゲニシア・ヤボーキにヌーボとキャトーを引き渡し、ルンルンと離ればなれにしてしまう。
マジョルカ島に着いたルンルンは、途方に暮れながらも一人で花探しをはじめる。男たちは、「トゲニシアの片棒をかつぐより、あの子を町に売り飛ばした方が高く売れるぞ」と、ルンルンの誘拐を企む。
ルンルンは「花畑がたくさん見える高いところに行きたい」と望み、男たちはベルベル城に連れて行く。偶然、男たちの企みを知ったルンルンは、男たちの手から逃げ出す。
間一髪、花の鍵で変身し、追っ手を振り切ったルンルンだったが、ヌーボとキャトーの大切さに改めて気づき、一人ぼっちの悲しさと故郷恋しさに後悔の涙を流すのだった。
そこに現れたのはセルジュ。「ルンルン、人間はたった一人になった時が、一番強くなれる時でもあるんだよ」・・・セルジュはその言葉とともに、「あなたの微笑みを望んでいます」という花言葉を持つバラ・デイリーをルンルンに託す。セルジュの存在に勇気づけられ、ルンルンは花探しを再開する。
島の住人から「七色の花」が修道院にあることを知ったルンルン。しかし、修道院は部外者の立ち入りは許されていなかった。そこに現れたのはトゲニシアとヤボーキ。
ルンルンは彼らと対立するが、「七色の花とひきかえにヌーボとキャトーを引き渡す」と言われ、花の鍵で修道女に変身し、ヤボーキとともに修道院に潜入する。
「七色の花を拝む時間ですよ」と、シスターにうながされ、礼拝堂に入ったルンルンとヤボーキ。なんと七色の花の正体は、ステンドグラスから差し込む光が礼拝堂の床に描く模様だった。
事情を知ったトゲニシアは地団駄を踏むが、渋々ヌーボとキャトーの居場所をルンルンに教える。
二人はベルベル城の塔に、ロープで縛られ吊されていた。再会を喜ぶルンルンたち。お互いの大切さをあらためてかみしめるのだった。
そこへ、刑事がやってきた。セルジュの通報で、あの二人組の男を逮捕したのだという。ルンルンが彼らが誘拐犯だと証言すれば、二人は終身刑にできるのだ。しかし、ルンルンは「あたしを誘拐しようとしたのは、この人たちではありません」と言った。そのルンルンのやさしさに、男たちは涙を流して反省する。
ルンルンはヌーボとキャトーとともに、ふたたび花探しに出発する。セルジュは男たちに、「その涙を忘れないように」と、のぼりふじの種を渡した。
《管理人が斬る! この回の見どころ》
ルンルンと、ヌーボ・キャトーの関係がぎくしゃくする最初の回。3人の関係再構築に重きがおかれたストーリーと見ることができる。悪い男2人組は、最後まで名前も登場せず、やや影が薄い。
マジョルカ島についたルンルンが、「アーモンドの花がたくさん!」とはしゃぐシーンがあるが、アーモンドは花期の2月には「マジョルカ島の雪」と言われるほどあちこちで咲き乱れる。ここも設定の的確さが光る。
イタリアでは、誘拐はけっこうな重罪なのね。ほんとにそうなのかはちょっと調べてみます・・・。
