第12話「アンダルシアの少女の願い」
放映日:1979年5月4日
舞台:スペイン・アンダルシア地方の荒野
花言葉:ライラック「友情」
ゲストキャラ:イザベル(孤独な少女)
ルンルンたちはスペインのアンダルシア地方にやってきた。辺りは荒涼とした荒野で、草木もあまり生えていない。
がけを登ったところで出会ったのは、イザベルという少女。
ルンルンは彼女にあいさつをする。イザベルはルンルンがフランスからやってきたことを知ると大喜びし、自分の家へ連れて行き、おばあちゃんに会わせる。
おばあちゃんもルンルンがフランスから来たことを知ると目を輝かせ、フランスの様子を聞きたがった。イザベルの父は、フランスへ出稼ぎに行っているのだ。ルンルンたちはイザベルの家に泊めてもらうことにする。
その夜、ルンルンは自分の旅の目的を「七色の花探し」だとイザベルとおばあちゃんに話す。するとイザベルは、窓から見える丘を指さし、「以前この地にやってきたジプシーが、あの丘の上に、5年後の秋に七色の花が咲くと言い残した」と言い出す。さらに、5年後は今年だ、とも・・・。
イザベルの話を聞いて、おばあちゃんは考え込んでいたが、「そうだった! グラナダのジプシーが来たよ」と、自分に言い聞かせるように明るくふるまうのだった。
翌日、早朝からルンルンは、七色の花が咲くという丘に、水を運ぶ。
イザベルはルンルンを遊びに誘うが、「水をあげないと」とルンルンは誘いを断る。
ルンルンから、七色の花とフラワーヌ星の話を聞いたイザベルは、「私もフラワーヌ星に連れて行ってほしい」と言い出す。
ルンルンは「イザベルは花の子ではないので連れて行けない」と言うと、イザベルは怒り、ルンルンの頬を叩いて、泣きながらその場から走り去る。
そのイザベルに近づいたのはトゲニシアとヤボーキ。
「私たちがフラワーヌ星に連れて行ってあげる」と彼女に甘言をもちかける。
ヤボーキはイザベルのおばあちゃんに化け、ルンルンに「七色の花を早く咲かせるためには肥料をあげなくちゃ」と言い、肥料に適した石があると洞窟へ連れて行く。
洞窟の中は暗く、コウモリが乱舞する不気味な空間。
しっぽを出してしまい、正体がばれたヤボーキは、ルンルンたちを置き去りにして一目散に脱出してしまう。自分は道に迷わないように、体にロープを結びつけてあらかじめ準備していたのだ。
迷路のように入り組んでいる洞窟の中で、ルンルンはキャトーとヌーボともはぐれてしまう。
一人ぼっちで洞穴をさまよい、孤独を募らせるルンルン。
そこへ、天井の隙間から花びらが降ってきた。そして、セルジュの声も・・・
喜ぶルンルンに、セルジュの声は「イザベルがルンルンとはじめて出会ったときの気持ちと同じだ」と告げる。「荒野で友だちにあったような気分だったのだ」と。一人ぼっちの寂しさを理解したルンルンは、セルジュの声に従い、風の流れを頼りに出口へと向かう。
外に出たヤボーキは、イザベルとおばあちゃんに、丘に水を運ぶように命令する。ムチをふりまわし、まるで奴隷をこきつかう傲慢な主人のような横柄な態度に、イザベルは不信感をもつ。
「ルンルンは、こんなにまでして・・・」と水運びの苦労を知るイザベルに、おばあちゃんは「確かにジプシーは来たが、七色の花のことはどうしても思い出せない」と言うのだった。
次の瞬間、イザベルはヤボーキを突き飛ばし、ルンルンを助けに洞窟へ向かった。
出口に向かって進むルンルンの耳に、イザベルの声が聞こえてきた。ルンルンとイザベルは、無事に落ち合うことができ、落ちていたルンルンのハンカチをたよりにヌーボとキャトーも追いついて、全員が洞窟の外に出ることができた。
ルンルンはイザベルに「一緒に連れて行ってもらえるよう、フラワーヌ星に頼んでみるつもりだと言うのだが、イザベルは七色の花の話がうそであったと告白する。
ルンルンはショックのあまり、一度はイザベルの頬を叩こうとするが、イザベルの前から走り去る。
その様子を岩陰から見ていたトゲニシアとヤボーキ。七色の花については悔しがるが、トゲニシアは「仲違いするところを見られてすーっとしたわ」と捨てぜりふを言うのだった。
「いいのかい」とヌーボに心配されながらも、旅立つルンルン。
丘の上から見送るイザベルは、「あんな嘘をついたのだから、もう戻ってきてくれないわね」と後悔していた。そこへ現れたセルジュは、「きっとルンルンは戻ってくるよ。花を咲かせようと水を運んだ想いがあれば、荒野でもきっと花が咲く」と花の苗を手渡す。
ルンルンは、洞窟でのセルジュの声を思い出していた。そして、イザベルの立つ丘へと戻る。イザベルも笑顔でルンルンを迎え、セルジュから渡された苗を指さして「私も花を咲かせるわ」と言い、二人は手を取り合って友情を確かめ合うのだった。
やがてその苗は、ライラックの花を咲かせた。
《管理人が斬る! この回のみどころ》
少女期特有の「あたしも一緒に」症候群のイザベルはちょっと極端で、好き嫌いが分かれるかもしれない。でも最後には前向きな友情をはぐくめて、よかったとしよう。
おばあちゃん役は、なんと野沢雅子さん!これは結構意外なキャスティングだと思う。
「ど根性ガエル」のひろしや「ドラゴンボール」悟空の顔がちらついてしまった・・・。
