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第13話「憎しみを乗せた貨物船」

放映日:1979年5月18日
舞台:スペイン(南西部)のある港近くの花畑、貨物船の船内
花言葉:きょうちくとう「危険」
ゲストキャラ:フェルナンド(海難事故で父を亡くし、復讐に燃える少年) フェルメール船長

スペインのある港近くの花畑にやってきたルンルン一行。花捜しに張り切る所へあらわれたのはトゲニシアとヤボーキ!
「ここは捜し済みだからさっさと別の場所へ移れ」と命令する二人に、キャトーは「心の醜い者に七色の花は探せない」と歯向かう。それに逆上したトゲニシアは花粉風を起こし、ルンルンたちは空高く舞いあげられてしまった。

不時着したところは、どうやら船の脇にそなえつけられている救命ボートの上らしい。とまどう一行をのせたまま、船は出航する。
甲板に現れた船員の会話はあらっぽく、キャトーはルンルンが女の子の姿ではないほうがよいと判断する。ヌーボとキャトーが船内から探してきた花で、ルンルンは男の子に変身する。二人を追いかけてきた船員にほどなく見つけられたルンルンは、フェルメール船長の所へ連れて行かれた。
この船は、オランダ行きの貨物船だった。「オランダまで乗せてください」と頼むルンルンに、船長は厳しい態度だったが、ルンルンは「働かせてください」と申し出る。船長はルンルンの乗船を許可する。

ワインを取ってくるようにコックに命じられ、船倉に入ったルンルンは、ワインセラーの奥に怪しい目の光を見て驚く。船員たちはルンルンの話を聞き、この船のかつての転覆事故で命を落とした船員・ホセの幽霊だとおびえる。「そんな馬鹿なことはない」と船長がみんなを引き連れて船倉を調べると、正体は、フェルナンドという、こちらも無許可乗船の若者だった。

騒ぎが収まり、食事の時間となった。スープを飲もうとした船長は、スープに浮かんでいる小枝に気づく。コックは「それ、毒があるきょうちくとうの枝」と声を上げる。コックのチャンの言うことには、昔スペインに侵攻したフランス軍が、きょうちくとうの枝に肉を刺して食べたところ、11人中7人が中毒死、4人が重体に陥ったという。誰かが船長に猛毒を盛ったのだ。船員たちはルンルンとフェルナンドを疑う。ルンルンは帽子を取り上げられ、女の子であることがバレてしまい、船員に詰め寄られるが、フェルナンドが「ほかの乗組員かもしれない」と割って入った。

船室で、ルンルンはフェルナンドにお礼を言い、話をする。
フェルナンドは、自分は画家の卵で、ルーベンスなどオランダの一流の画家の絵を見たいのだと語った。「夢は大きく持たなくちゃ」とルンルンは彼を励ます。

翌日の早朝、船長の命令で全員が甲板に集められた。船長の部屋に「クロユリの花」が投げ込まれていたのだ。ルンルンはクロユリの花言葉「呪い」を思いだし、衝撃を受ける。船員たちも色めき立つが、船長が指さした方角から、嵐の前触れの黒雲が近づいてきていた。嵐に備え、船長は全員を配置につかせた。

ルンルンとフェルナンドは、船長と一緒に貨物のロープがゆるんでいないか調べた。貨物船は大きく揺れはじめ、ロープが切れて荷物が崩れる。船長が危うく下敷きになりそうになった!
ロープの切り口は、鋭い刃物で切りつけられており、船長は何ものかの仕業だと語る。

暴風雨が突きつけ、荒波にもまれる貨物船。船長は必死で舵を取る。船酔いに苦しむフェルナンドにルンルンは声をかけた。そのとき、彼の懐から折りたたみナイフが落ちた。船長の命を狙っていたのはフェルナンドだったのだ。フェルナンドは船長のせいで自分の父が命を落としたと思いこんでいた。フェルナンドは「今がチャンスだ」と船長のいる操舵室に向かう。ルンルンは彼の後を追いかける。

猛烈な嵐の中、ルンルンは階段の途中でフェルナンドの足にしがみつき「人を殺して何になるの! 画家というあなたの夢はどうなるの」と必死に説得をする。「あんなのは嘘だ!」と言い放ち、なおも操舵室に向おうとするフェルナンド。

そこへ扉を開けて船長が現れた。フェルナンドは船長に、自分は死んだホセの息子であることを告げ、飛びかかる。船長は「俺は全員の命を預かっているんだ」と、あっという間にナイフを叩き落とす。次の瞬間、フェルナンドはバランスを崩し、ルンルンもろとも海に投げ出されてしまう。船長はすかさず海に飛び込み、ルンルンとフェルナンドを助けた。

嵐は過ぎ去った。夕陽に包まれた船長室で、船長は「俺の命をくれてやる。好きにしろ」とフェルナンドにナイフを渡す。船長にナイフを向けるフェルナンド。
ルンルンは「自分たちを助けてくれた船長が人を見殺しにするはすがない」と説得。船員たちも、船長が最後までフェルナンドの父・ホセを助けようとしたこと、今でも口癖のように後悔の思いを語っていること、頬の傷もホセを助けようとしたときにできたのだということを語る。

フェルナンドはナイフを落とし、甲板へ走り出る。夕陽に向って「父さーん!」と叫び、自分の過ちを止めてくれたルンルンに感謝の気持ちを表す。ルンルンも「人は見かけで判断してはいけない」と実感するのだった。
貨物船はオランダに到着した。ルンルンはそのまま貨物船で働くことにしたフェルナンド、船長たちに別れを告げ、旅立つ。セルジュはフェルナンドにきょうちくとうの苗木を渡した。

《管理人が斬る! この回の見どころ》
船上が舞台で、「謎解き」要素も含まれたスリリングな展開。コックの「チャン」は中国人らしい設定で、本編中唯一の東洋人と思われる。
船乗りの息子のくせに船酔いするフェルナンドを尻目に、平気っぽいルンルンってすごい・・・。

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