第14話「ホームシック特急」
放映日:1979年5月25日
舞台:オランダ・アムステルダム(~ベルギー)
花言葉:しおん「遠方にある人をおもう」
七色の花を捜すルンルン一行は、オランダのアムステルダムにやってきた。
オランダは花の国。空の玄関「スキポール空港」に隣接した、世界最大規模の花の卸売市場「アールスメア」がある。市場の見学に参加したルンルンは、係員の説明から、花がフランスへも輸出されていることを聞く。
ルンルンは、母の日に白いカーネーションを用意して「私の愛情はいきている」という花言葉と共に手渡してくれたおじいちゃんとおばあちゃんのことを思い出す。その時おじいちゃんは、「このカーネーションはオランダからやってきたんだよ」と言い、ルンルンはオランダという国を身近に感じたのだった。
ちょうどそのとき、カーネーションが競りにかけられ、ルンルンの目の前を通り過ぎた。二人に会いたくなったルンルンは、矢も立てもとまらず、出荷される花を追いかけて走り出した。ヌーボとキャトー、トゲニシアとヤボーキも彼女の後を追いかける。
花の後を追って空港に入ったルンルンは、花の鍵でスチュワーデスに変身。そのままヌーボとキャトーを置き去りにして、離陸準備中の飛行機のタラップを駆け上がる。そこへ駆けつけたのはパイロットに化けたヤボーキ。ルンルンは慌てて逃げ出す。
あと一歩で飛行機に乗ることができずに市街地へ戻ってきたルンルンはすっかり元気をなくし、さめざめと涙を流す。そんな彼女を見てヌーボとキャトーは「もうホームシックかい。だらしないぞ」「七色の花を見つけずに途中で帰ったら、おじいちゃんとおばあちゃんに笑われるぞ」とけしかけるが、逆効果。ルンルンは反論し、公衆電話で自宅に電話をかける。しかしつながったと思った瞬間、音声がとぎれた。近くのマンホールにヤボーキが入り込み、電話線を切断していたのだ。
ルンルンから「七色の花なんて、見つからないかも知れない」と迷いをうかがわせる手紙が届き、おじいちゃんとおばあちゃんもルンルンのことを案じていた矢先の電話で、おばあちゃんは心配するが、おじいちゃんは「ルンルンはそんなに弱い子じゃない」と言い聞かせる。
一人で路面電車に乗り込むルンルン。ヌーボとキャトーはルンルンの乗った路面電車を追いかけ、トゲニシアとヤボーキはスポーツカーで路面電車の後をつける。
ターミナル駅に着いたルンルンは、フランス行きのヨーロッパ特急の切符を買い、列車に乗り込む。ヤボーキはトゲニシアにけしかけられ、ルンルンを追って改札を通り抜け、列車に乗り込む。キャトーはヤボーキのしっぽにしがみつき、一緒に列車に乗り込むことができたが、改札口で頭を打って気絶したヌーボはトゲニシアにつかまってしまった。
列車最後尾のデッキにしがみついたヤボーキは、しっぽからキャトーを振り落としてしまった。なんとか橋にしがみつくキャトー。
列車はベルギーとフランスの国境に差しかかった。ルンルンの前に車掌に化けたヤボーキが現れ、改札のふりをしてルンルンから切符を取り上げ、まっぷたつに破ってしまう。ヤボーキだと気づいたルンルンは、席を立ち逃げるが、とうとう最後尾のデッキまで来てしまった。追いついたヤボーキともみあいになり、勢い余って二人とも車外へ落ちてしまう。
ルンルンはヤボーキよりも早く我に返り、フランスへ向けて線路をよろよろと歩き出す。
ヤボーキは気がつくと、トランシーバーでホテルにいるトゲニシアに助けを求める。「やっぱりあたしが出て行かないと」と言うトゲニシアの足下には、縛られたヌーボの姿があった。
一方。キャトーも列車を追って線路を走り続けていた。翌朝、線路脇の資材小屋に横たわって眠っているルンルンを発見し、声をかけるキャトー。キャトーの問いかけに目を覚ましたルンルンは、「あの山を越えればフランスよ」と、再び線路の上をとぼとぼと歩き始めた。そんなルンルンの姿を見て「そんなに帰りたいのかい」と同情を表すキャトー。
国境まであと少しというところで、ルンルンの行く手をふさぐように止まったのは、トゲニシアのスポーツカー。トゲニシアは、ヌーボを水責めにしていること、返して欲しかったら花探しを続けるように命令する。ルンルンはヌーボを助けるため、フランス入りをあきらめてキャトーと共に引き返した。
ルンルンとキャトーは風車小屋の中で、どんどん水かさを増すおけに入れられて溺れる寸前のヌーボを発見し、助け出す。喜び合う3人。ヌーボとキャトーは「ルンルンはおじいちゃんとおばあちゃんを愛していたから帰りたくなったのだ」とルンルンの気持ちを理解して、ルンルンに感謝し、花の鍵の新たな使い方を教える。それは、テレパシーで花の鍵の鏡に、心に思った人たちの姿や声を映し出せるというものだった。さっそく花びらを右に回し、フランスのおじいちゃんとおばあちゃんの様子を見るルンルン。「きっとがんばっているよ」と話す二人の姿に元気づけられ、再び花探しを続けることに張り切るのだった。
アムステルダム市内に戻ったルンルンは、「心配かけないような内容で」とフランスにあてて手紙を書く。手紙と一緒に何か贈りたいと考えるルンルンの前に、セルジュが現れ、木靴の形をした植木鉢を手渡す。
フランスのおじいちゃんが、オランダからの赤いカーネーションを仕入れて帰ってくると、おがあちゃんが「ちょうどオランダのルンルンから手紙と小包が届きましたよ」と告げる。二人は届いた小包を開ける。木靴の形の植木鉢の中には、しおんの花の種が入っていた。
